分子整合栄養医学

分子栄養学とは?治療内容や対応できる症状について解説

分子栄養学は、人間の本来の生命活動の維持に必要な栄養素を補うための学問です。栄養を全身の細胞に行き渡らせて、分子レベルで細胞の働きをよくする目的があります。代謝や生理機能を調整・研究しながら進めるのが主な特徴です。

人間の体内には、約60兆もの細胞があるとされています。全身の細胞にまんべんなく栄養を行き渡らせないと、細胞の機能がうまく働きません。そして、何かしらの病気を発症する可能性があります。

今回の記事では、分子栄養学を応用した治療内容や対応できる症状などについて解説します。分子栄養学について関心のある方は、ぜひ最後までご覧ください。

分子栄養学とは?

分子栄養学は、体内にある細胞を分子レベルで活性化させるためにできる栄養摂取について研究し、理解する学問です。「オーソモレキュラー医学」や「栄養療法」、「分子整合栄養医学」ともいわれます。

分子栄養学は、精神疾患から生活習慣病の治療など幅広い分野で応用されています。症状や患者それぞれの体質などを考慮して、各自の疾患に合った栄養摂取で細胞活性化を図るのが特徴です。

医薬品に頼りすぎずに、自然治癒力を高めて病気に強い体を作ります。自律神経を整えて、不定愁訴を改善する効果も見込めます。根本的な原因を探り、細胞が本来の力を取り戻すために必要な力をつけるのが主な目的です。

分子栄養学と一般の栄養学の違い

分子栄養学と一般の栄養学には違いがあります。どちらも必要な学問ではありますが、受ける前にそれぞれの違いを把握しておきましょう。

一般の栄養学は、ビタミンやミネラルなど栄養が欠乏しないように、1日に必要な栄養素を取ることが目的です。年齢・性別に応じて摂取カロリーを計算して、栄養素を取ることを中心としています。

しかし、それぞれの生活習慣や環境、体格などで各自に必要な栄養素は変わります。その点に着目したのが、分子栄養学です。分子栄養学は、厚生労働省の定める栄養素の摂取基準量とは違い、「個人に必要な量」を重視します。

例えば、ビタミンCの摂取量に関して見れば、ストレス対策や風邪の予防で多めのビタミンCを取る必要がある方もいます。必要な栄養素は、血液検査のデータに基づいて診断されるのが特徴です。

患者それぞれの症状にアプローチをして、栄養療法や食事療法を通して患者の生活を健康で豊かにしていきます。

分子栄養学に基づく治療内容

分子栄養学を用いた治療方法には、下記のような方法があります。

  • 血液検査・ミネラル検査など
  • 食生活の改善
  • サプリメントの投与

この章では、それぞれの治療内容について解説します。分子栄養学の治療を受ける前に、ぜひ参考にしてください。

血液検査・ミネラル検査など

まずは、ミネラル検査や尿中有機酸検査、血液検査などをして患者自身のデータを分析します。血液検査データから、各自に必要な栄養素を分析して、カウンセリング(または診察)に利用します。

患者の個体差を判断するためにも、分子栄養学では検査からデータ分析を行うのが主な特徴です。各種検査データと照らし合わせて、日々の食生活の改善やサプリメント投与の提案をします。

足りない栄養素を知るための検査方法として、とくに血液検査の結果を解析した個別化栄養療を用いる場合が多い点も特徴です。

食生活の改善

食生活を改善し、病気や不調の原因にアプローチする食事療法を行います。メタボリックシンドロームや高血圧、精神疾患などさまざまな症状に対応可能です。

これまでの食生活を見直して、改善のために必要な栄養素を摂取していきます。食生活にアプローチすることで、偏った食事を見直して免疫力アップにつなげられます。

普段の食事の栄養バランスを徐々に改善し、自然治癒力を高められるのがメリットです。サプリメントも併用しながら、効果の向上を図ります。

サプリメントの投与

分子栄養学の療法には、サプリメントも活用します。食事だけでは足りない栄養素を、サプリメントを使って補います。人によって必要な栄養素は異なり、食事だけでは足りないこともあるためです。

分子栄養学の効果

分子栄養学の療法の効果としては、下記のようなものが見込めます。

  • 病気に負けない体をつくる
  • 生活習慣を見直せる

この章では、それぞれの効果について解説します。分子栄養学の療法を受けたいと考えている方は、病院へ行く前に確認をしてみてください。

病気に負けない体をつくる

分子栄養学の療法は、細胞を分子レベルで活性化させることが目的です。代謝を促進して、本来の生理機能を正常化させて病気に負けない体を作ります。現在疾患のある方も、薬に頼りすぎずに症状改善が見込めます。

精神疾患や生活習慣病、皮膚疾患など対応できる症状はさまざまです。それぞれの疾患ごとに、専門医が栄養療法に対応します(クリニックによって異なる場合もあります)。食生活の改善にも生かせて、健康維持にも役立ちます。

生活習慣を見直せる

不規則な生活や睡眠不足、日頃のストレスによって不調や疾患が現れる場合もあります。分子栄養学の療法では、毎日の生活習慣と食生活を見直して不調改善を図ります。

そして、根本的な原因に栄養面からアプローチが可能です。偏った食事の栄養バランスを整えたり、適度な睡眠や運動の習慣をつけたりして、薬に頼らずに日々の生活から健康を目指します。

医師に経過報告をしながら、それぞれの患者に合った栄養療法を取り入れます。食生活を始めとして、ライフスタイルの見直しを図りたい方に適したているのが栄養療法です。

分子栄養学に対応した症状や疾患

分子栄養学に対応している症状や疾患は、主に下記のとおりです。

  • 精神疾患
  • 生活習慣による疾患

この章では、それぞれの疾患について解説します。自分に当てはまる症状や疾患があるか、まずは確認をしてみてください。

精神疾患

タンパク質やビタミンの補給により、抑うつ症状や自律神経の不調改善を図ります。精神疾患の病は薬が多く処方される場合がありますが、栄養療法では食事を中心に改善を目指します。

栄養療法は、精神薬より副作用やリスクが少ないのが特徴です。しかし、サプリメントによっては肝機能障害などの副作用が現れる場合もあります。その際は、医師に相談をしてサプリメントを変えるのも可能です。

栄養療法は、すぐには効果が出にくいものですが、ある程度の期間継続すれば症状改善が期待できます。

生活習慣による疾患

高血圧やメタボリックシンドロームなど、日々の生活から来ている病気や症状も栄養療法で改善が可能です。摂取過多もしくは欠乏している栄養素を見出して、食生活を根本的に改善していきます。

血糖値の安定化やタンパク質の摂取コントロールを図り、患者それぞれの症状改善を目指します。薬を飲んでも高血圧や高血糖の改善ができない方も、栄養療法を受けることで症状緩和が可能です。

生活習慣病で栄養療法を受けたい方は、最寄りの病院やクリニックで受けられるか相談をしてみましょう。

分子栄養学の療法を受けるなら専門医への受診を

分子栄養学の療法は、一般の栄養学とは異なり各自に合った栄養素を摂取する療法です。足りない栄養を補うだけではなく、「患者の疾患や症状の改善のために栄養素を摂る」という考えのもとで進めます。

分子栄養学の療法を受ける場合は、まずは専門医への受診をします。血液検査やミネラル検査をしたうえで、カウンセリングを受けて治療方針を話し合う流れです。そして、治療開始後は定期的に経過報告を医師へ行います。

分子栄養学の療法を受けたい場合は、まずは最寄りの病院に問い合わせてみて栄養療法を取り入れているか確認してみましょう。

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