診療メニュー 一覧 現在 各診療メニューページは、制作中です。 各ページが準備出来次第公開いたしますので、しばらくお待ちください。 分子栄養医学検査 分子栄養学(オーソモレキュラー栄養医学)は、1960年代にアメリカで、2度のノーベル賞を受賞したライナス・ポーリング博士らが提唱した医学分野です。もともと精神疾患が栄養療法によって改善したというところから研究が進みました。当院の分子栄養学検査は、栄養解析と食事コーチングを2本柱としたプログラムです。 ● 栄養解析 医師による詳細なカウンセリングと、多項目に渡る血液検査を元に、カラダに足りない栄養素と組織のダメージを分析し、その背景にある根本原因にアプローチします。 具体的には、ベーシックプランで〔ビタミンやミネラルの不足〕〔血糖調整障害〕〔タンパク質〕〔細胞の酸化ストレス〕〔自律神経バランス〕〔解毒機能〕など、非常に多くのことが読み取ります。 その他にもオプションプランとして、〔エイジングの指標〕や〔糖尿病・動脈硬化などの生活習慣病〕〔ピロリ菌の感染と消化酵素への影響〕〔甲状腺機能〕〔ビタミンD濃度〕についても調べることができます。 ● 食事コーチング 健康の基盤となるのは毎日の「食」です。食は最も大事である一方で、最も難しいものでもあります。食事は、カラダに合うものと足りないものを考えながら毎日継続していく必要があるからです。また、正しい食品選びをするのにも知識が必要です。 プログラムでは、分子栄養学に精通した管理栄養士が、栄養解析結果に基づいて、テーラーメイドな食事法を指導いたします。 コーチングでは具体的に〔三大栄養素の必要量や血糖コントロール〕〔抗酸化力のあげ方や油の選び方〕〔合う食材の選び方〕などについて、幅広く知識を身につけていただきます。 分子栄養医学は標準治療に寄り添い、治療をサポートするものです。 今よりも更なるウェルネスを実現したい方や、慢性的な疾患のある方、何らかの症状にお困りの方など、男女を問わずお子さまからお年寄りまで、どんな方も対象となります。 栄養解析と食事コーチングによる分子栄養医学検査で、健康状態を見直し、それぞれの方にあったプランを提供いたします。治療内容としては、〔サプリメントや食事による栄養療法〕や〔点滴療法〕、必要に応じて〔副腎ケア〕〔腸内環境ケア〕や〔感染症の除菌〕〔重金属デトックス〕なども併用します。これらは分子栄養医学・機能性医学・西洋医学に基づく統合医療です。体内システムを細胞レベルから最適化することで、様々な疾患・病態の改善を図ります。 遅延型フードアレルギー検査 フードアレルギー検査は、食べ物による遅発型アレルギー(IgG型)を調べる検査です。遅発型のアレルギーは、症状が弱く多彩です。頭痛や倦怠感、肌荒れ、メンタル症状、慢性疲労など、どのような症状としても起こりえます。また出現するまでの時間が長く、数日から数週間後に及ぶこともあります。そのため日常生活において、ご自身でアレルギーに気づくのは難しい傾向にあります。 この検査では、どの食べ物にアレルギー反応が起きているかを一括で調べることができます。セミパネルで120項目、フルパネルでは219項目の食品が検査に含まれます。 検体はカリフォルニアの研究機関に提出し、最新技術のマイクロアレイを用いて、高精度に検査されます。結果が出るまでの期間はおよそ1ヶ月です。 アレルギー検査の結果は、特殊な読取が必要になるので、検査に精通した医師から受けることをお勧め致します。カウンセリングでは、どのように食生活の工夫ができるかについてもアドバイスします。遅延型アレルギーは、腸内環境と密接な関係があり、腸内環境の改善から症状改善に向けてプランを立てていきます。 重金属検査(オリゴスキャン・毛髪ミネラル検査) 重金属検査は、体内の必須ミネラルバランスや、重金属の蓄積とその影響を調べる検査です。当院ではオリゴスキャンという光学的に組織のミネラル濃度を測る検査と、毛髪ミネラル検査という毛髪から各種ミネラルの排出バランスをみる検査の2つをお取扱いしております。 オリゴスキャンは掌に光を当てる測定方法なので、無侵襲で痛みはありません。測定データはすぐにルクセンブルクの研究機関で情報解析されます。検査当日に結果のご説明まで致します。通常血液中に存在するミネラル成分は限られており、血液検査では分からない組織濃度を測れることも、オリゴスキャンの良い点です。 毛髪ミネラル検査では、毛髪を3cmほど採取させていただきます。毛髪におけるミネラルの排出バランスから、重金属によるミネラルの輸送障害の他、副腎の疲労・耐糖能障害・酸化力・代謝量など様々なことが測定できます。 症状やご希望から、どちらの検査が適しているかをご説明した上で、検査を実施させていただきます。 腸内環境検査(GI-MAP) 腸内環境検査は、腸内環境を一括して調べる検査です。GI-MAP The Gastrointestinal Microbial Assay Plus(ジーアイマップ)という検査名で、アメリカの研究機関に検体を提出して検査を行います。 腸内細菌叢を構成する細菌バランスは、非常に多種多様であり、人によってその傾向は異なります。細菌の種類と量から、腸内環境の状態や特定の疾患のリスクを解析します。 こちらの検査では通常の腸内細菌の他、寄生虫や病原性細菌、ウイルス感染についてもスクリーニングすることができます。 特に、国内で6,000万人以上が感染しているとされるピロリ菌について、詳細に検索できる点もGI-MAPの良いところです。ピロリ菌の薬剤耐性と遺伝子多型を調べることで、除菌を行う際の薬剤選択や、慢性胃炎・胃癌のリスク評価に結果が反映されます。 また、腸もれ(リーキーガット症候群)を起こすとされる腸管カンジダ症の存在について調べることも非常に重要です。腸内カンジダは菌糸という根を張ることで腸管細胞の接合を破壊します。 さらに慢性的な胃腸症状に関係しているされる消化酵素の分泌量や、腸粘膜を守る自己抗体量、小麦に含まれるグルテンの影響(ゾヌリン抗体)についても詳細に測定されます。 GI MAP検査によって、分子栄養学・機能性医学に基づきどのような治療プランを立てて行くべきかが明らかになります。 「全ての病気は腸からはじまる」と言われるように慢性疾患の多くは腸内環境の改善アプローチが必要です。 有機酸検査 有機酸検査は、細胞の代謝と機能をみる検査です。 有機酸検査では、主にミトコンドリアに焦点を当てます。ミトコンドリアとは細胞内小器官の一つで、細胞が活動するために必要なATPというエネルギーをつくる、生体に欠かせない存在です。このミトコンドリアは、様々な栄養素を補酵素として、エネルギー産生を行います。逆に栄養素の不足や、重金属の蓄積、感染症への罹患があると、ミトコンドリアでのエネルギー代謝は阻害されます。 分子栄養学において、健康の増進と慢性疾患の改善のためには、ATP産生の効率をいかに高められるかが重要であり、ミトコンドリアのエネルギー産生は、体の自己治癒力そのものを指します。 有機酸検査は尿検査で、尿中の代謝産物をみることで、ミトコンドリアの代謝以外にも非常に多くの情報が得られます。 例えば、神経伝達のバランスを乱す腸内細菌の存在とその影響、腸漏れ・リーキーガット症候群を起こすカンジダ感染、脳疲労・ブレインフォグの原因となるカビ毒の蓄積などがあげられます。これらは適切な腸内環境改善アプローチのために必要な情報です。 また、各種ビタミンや解毒に必要なグルタチオンの濃度、シュウ酸の蓄積、メチレーションという解毒機能などを調べることで、適切な栄養療法をプラン立てていきます。その他にも、環境汚染物質や食品添加物の影響も、間接的に知ることができます。 副腎ストレス検査 副腎は、腎臓の上にある小さな帽子状の臓器です。この副腎からは、コルチゾールというストレスホルモンが産生されます。通常は、脳からのシグナルで、適切な量のストレスホルモンが分泌されるようにコントロールされていますが、過剰なストレスがかかると、脳と副腎の間でのシグナル伝達(HPA軸)に乱れが生じ、コルチゾールの分泌が過剰になったり低下したりします。このような病態を、副腎疲労と呼びます。 副腎疲労が進行すると、慢性疲労や倦怠感、うつ、肌荒れ、性機能の減退など様々な症状を引き起こします。 この検査では、唾液のサンプルをもとに、1日を通してのストレスホルモン分泌量を測定します。分泌のパターンから副腎疲労の状態を見極め、正常化にむけたアプローチを探ります。 コルチゾールの他に副腎から分泌されるホルモンとして、DHEA(Dehydroepiandrosterone:デヒドロエピアンドロステロン)があります。DHEAは様々な性ホルモンに分化する元になるホルモンです。このDHEAとコルチゾールとの関係をみることで、副腎疲労はより正確に把握できます。その他のオプションとして、小麦に含まれるグルテン抗体の存在や、血糖を下げるインスリンホルモンの分泌についても調べることができます。 女性ホルモン検査 生理周期のある女性のホルモンを調べる検査です。女性ホルモンの分泌は、月経周期の中で大きく変動します。そのため1ヶ月周期の全体の流れを把握する必要があります。 女性ホルモンは、身体が強いストレスを受けると、ストレスホルモンの産生が優先されることで、分泌に大きな影響が出ます。 月経前症候群(PMS)が強い、生理周期が乱れている、性欲が低下している、肌荒れが強いといった女性ホルモンの分泌に関係する症状がある方で、原因検索をするためにおすすめの検査です。 ファスティング ファスティング(断食)は、肥満や高血圧・糖尿病・脂質異常症といった生活習慣病の改善に効果があるとして近年注目されています。体のデトックス作用により、肌質改善・整腸作用・抗炎症・免疫力増強・エイジングケアなどの効果も期待できます。 ファスティングは古来より様々な方法で行われてきましたが、当院では3日間以上の中長期ファスティングを導入しています。この期間を設定しているのは、ファスティングによるオートファジーとケトン代謝(脂質代謝)を最大限に引き出すためです。ファスティング中は、必要に応じて簡易型のアプリ連動血糖測定器を用いて、血糖値を測定し、随時酵素ドリンクを補給していただきます。ファスティング中の疑問は、クリニックの公式LINEでお応えいたします。 超高濃度ビタミンC点滴 高濃度ビタミンC点滴は、12.5-50gの高濃度ビタミンCを静脈から点滴する治療です。 ビタミンCには美肌・美白作用の他、免疫力向上・抗腫瘍作用・抗ウイルス効果・抗ストレス・副腎機能改善・整腸作用・抗不整脈作用など、さまざまな効果が研究結果により認められています。点滴時間は30-40分で、月1-2回の頻度がおすすめです。浸透圧が高い溶剤のために、点滴中に倦怠感や嘔気の症状が出る場合があります。 食事やサプリメントから得られるビタミンCの量には限界があり、腸から吸収できる量はおよそ3,000-6,000mgまでといわれています。点滴からビタミンCを投与することで、ビタミンの血中濃度は効率よく高めることができます。ビタミンCは、最高血中濃度をどこまで高めるかによって得られる効果が変わってきます。目的によって必要量が変化することをドーズ・レスポンスといいます。 白玉点滴(高濃度グルタチオン点滴) 高濃度グルタチオン点滴は、一般的に白玉点滴と言われる点滴製剤です。グルタチオンはグルタミン酸、システイン、グリシンの3つのアミノ酸で構成される化合物です。通常は肝臓で生成されますが、現代人の多くは解毒のために消費され不足している傾向です。 グルタチオン点滴はその美白作用で注目されていますが、抗酸化・デトックスの作用としても非常に需要な成分です。有害物質の多くは脂溶性であり、細胞内に入り込んで安定化するため排出が難しいですが、グルタチオンは細胞膜のトランスポーターを介して細胞外に有害物質を運ぶ作用があります。 点滴時間は20-30分で、月1-2回の頻度がおすすめです。 当院では、通常のグルタチオン1,200mgと2,000mgの点滴製剤の他に、海外から輸入した無添加のグルタチオン2,000mgをお取り扱いしております。 キレーション点滴 キレーションは、身体に蓄積した重金属を排泄させる点滴療法です。重金属検査(オリゴスキャン)の結果に基づいて、体の有害金属を取り除き適正化します。もともと鉛中毒の治療として、1940年代からアメリカで導入された歴史ある治療です。EDTA(エチレンジ四酢酸)という合成アミノ酸が、金属イオンに結合することで効果を発揮します。治療時間は30-40分で、蓄積の度合いやご予算に合わせて複数回行います。キレーション点滴を行うと、必須ミネラルも一緒に排出されるので、ミネラルサプリメントとの併用がおすすめです。 疲労回復点滴 慢性疲労症状のある方向けの点滴です。強力ネオミノファーゲンシー、グルタチオン、ビタミンC、ビタミンBを含んだ製剤を用います。肝機能改善、抗炎症、抗酸化、抗糖化、デトックス、細胞代謝改善、脂質代謝改善等の効果が期待されます。 美肌点滴 身体の内側から肌質を改善する点滴です。ビタミンCによるメラニンの減少、コラーゲン生成促進、抗炎症作用の他、ビタミンBによる抗糖化、細胞代謝改善作用が効果としてあります。 ツヤ髪点滴 髪質をより美しく改善するための点滴です。髪を構成するために必要なアミノ酸のほか、抜け毛の原因となる過剰な皮脂の分泌を抑制し、タンパク質合成を促進するビタミンB群、頭皮や血管のコラーゲンを生成するビタミンCを含みます。 NMN点滴 NMN(ニコチン・モノ・ヌクレオチド)は、ビタミンB3からつくられた食品成分です。NMNを摂取すると、体の中でNAD+(ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチド)の濃度が上昇し、長寿を司るとされるサーチュイン遺伝子を活性化するといわれています。実際にNMNは、マウスの動物実験レベルで、網膜や骨密度・免疫細胞や認知機能まで改善する効果が実証されており、ヒトの臨床試験においても、その効果と安全性が認められてきています。治療時間は、30-40分で月に1回程度の治療がおすすめです。 エクソソーム(歯髄幹細胞上清) エクソソーム(歯髄幹細胞上清)は、乳歯から抽出した幹細胞を培養した際に得られる上清液です。 自然に抜けた6-8歳の乳歯が培養に用いられます。この上清液には、様々な生理活性物質(EGF, VGEF, TGF-β, HGF, KGF, IGF, PDGF)が含まれています。歯髄由来は、脂肪・胎盤など他の臓器由来のものと比べても、生理活性作用が最も高いという研究データもあります。効果としては、皮膚の若返り・創傷治癒促進・アンチエイジング・肝機能回復・滋養強壮などが期待されます。一回の点滴は30-40分で、複数回の使用がおすすめです。